いまこれをご覧になっているあなたが、もし行政書士資格をこれから取得しようとしているのであれば、ここまで述べた3つの道のうち、いずれか一つを選択することをお考えかもしれません。独立開業、企業就職、そしてさらなる士業へのステップとしての3つです。
あなたはどの道を選びますか。
どうしても選択が難しいと考えておられるとしても心配する必要はありません。これらのオプションは、その途上にて進路を変更できる余地が十分にあるからです。
どこかの企業に就職して法律業務を企業内でこなしていったときに、予想よりも早い段階で特定の法律分野に明るくなり、いわば独立開業の基盤を固めた上での行政書士事務所開設ということも可能でしょう。もしくは逆の道もあるかもしれません。
実際、わたしも行政書士を14年ほど経営してきた中で、何度かわたしの目から見れば立派な会社からのお誘いを受けたことがありました。ヘッドハンティングと呼べるほどのものではありませんでしたが、それは法人企業においても法律に明るい人材を欲しがっていることを知る機会となりました。
ですから、行政書士国家試験を受験する動機には、いくつかの理由があって当然でしょう。他のページにも記載しますが、行政書士として独立する場合には、法律のプロであるとともに営業力にも手腕が求められます。それら双方を首尾よくこなして「一国の主」になることを目指すのであれば、行政書士の事務所開設、つまり独立開業を選ぶのは成功の道のひとつとなるでしょう。
一方、国家試験を通過して行政書士となる資格を得た場合でも、一企業に就職してそれを生かすこともできます。行政書士は事務所を開設していなければ、行政書士と名乗ることはできませんが、企業内で自分の資格と学んだ法律を実際に生かすことができれば、それも充実した仕事へとあなたを導くことになるでしょう。
営業は苦手でも法律に従事した仕事を行いたいと思っていれば、企業就職にそれを生かすというのもオプションの一つであるということです。または、行政書士を開業してしばらくすると、専門分野が絞られて必然的に他の士業との兼業への道が開かれていくのかもしれません。
他の資格と比べて考えると、この将来への未知数の可能性が、行政書士資格の取得をさらに魅力的なものにしていることに間違いはないでしょう。
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