士業は武士の「士」の漢字から、「サムライ」業とも呼ばれます。その業に信念がありやりがいがある、まさに自負を持つべき仕事です。前ページで述べたように、行政書士には、行政書士ならではの貢献ができる分野があるからこそ、そこに特有の「やりがい」があるのです。
そのひとつとして、ワンストップサービスについて考えて見ましょう。この考え方は、士業のみならず、さまざまな業種に最近よく見られるアイディアです。様々な業種が混在する今の社会において、そこに行けばすべてが解決するという最も一般消費者に身近な存在が求められているわけです。いわばYahoo!ホームページのようなものです。
行政書士はまさに街の中でそのような立場になることのできる絶好のポジションであるといえるでしょう。法律に関しては、街の中のもっとも身近な相談役となることができるわけです。なぜ、あえて行政書士がその立場としてふさわしいのでしょうか?
自分の身に置き換えて考えてみましょう。たとえば、親族の誰かが亡くなったとします。問題は単純に遺産の相続や協議だけではないのです。様々な問題や状況が関係しています。
大抵の人が、「一体誰に相談すればよいだろう。」と悩んでしまうものです。弁護士に頼むのは大ごと過ぎるし、お金がかかると多くの人は考えます。そして実際にそのとおりです。しかし、その他の士業が一体何をしているのか、何を誰に依頼すればよいのかを実際に正確に判断できる人はそう多くはありません。
たとえば、誰かが亡くなったのであれば、土地や家屋、自動車や貯金が遺産として残されるでしょう。どこでどのように手続きをすればよいのでしょうか?できれば、あまり経費をかけたくないので、自分でできることは自分でしたいと思います。しかし、問題は山積みです。
残された配偶者は年金をどのように受け取っていくのでしょうか?どこでどのような手続きをどのようにすればよいのでしょうか?銀行や郵便局に行くと、その口座は本人死亡により凍結されて、一定の書類がないと遺族に渡せないと言われてしまいます。膨大な書類を集めるように依頼されるわけです。とてもひとりでは扱えません。
うわさでは、土地のことは司法書士にとか、年金については社会保険労務士になどと聞きます。しかし、身近にはそのような仕事をしている知り合いはおらず、誰を信頼できるかもわからないのです。
法律上の問題が生じたときには、ただでさえストレスの多い状況です。実際に、これが多くの人を悩ませている状況なのです。それを解決できる立場にいるのが、ワンストップサービスを提供する行政書士です。(次のページへ)
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