行政書士事務所を始めたからには、事務所を拡大していこうとの大志を抱いておられる方も多いのではないでしょうか?
そこで、ひとつお勧めしたいのは、「センターの開設」です。積極的にご自分の活動区域内で、特定業務のイニシアティブを取っていくことは一つの方法です。大都市圏であれば、すでに先輩方の行政書士が幾つかの「センター」を作っているかもしれません。例えば、自動車登録センターや相続センターというのは、大都市圏では行政書士が開設してすでに存在しているものです。これは実質、名乗り始めたものの「勝ち」です。
もちろん、とにかく始めればいいというわけではありません。自分の地域内でどのような「センター」が存在するのか確認してみましょう。タウンページを確認すればおおよその状況は知ることができるはずです。自分の地域内で行政書士がどのような活動を展開しているかがわかることでしょう。
さらに、該当する業種の営業先を確認してみましょう。相続センターであれば、規模の大きい冠婚葬祭所など、自動車登録であれば陸運局付近などです。ロビーなどにパンフレットが置いてあり、裏を見るとセンターの名称・連絡先などが書いてある場合があります。
場合によっては、事務所開設以前にそのような準備をして、あえて競争率の少ない場所に本拠地を構えるのもひとつの手です。弁護士や司法書士がいない地域も少なくありません。そのような場所で事務所をはじめることにより、まさに地域内での法務全般を一括して引き受けていくいわば「街の法務センター」となっていくことができるでしょう。
自宅がすでにそれらの主要業務の競争率が激しい地域にあるのであれば、異なる分野でのセンター開設を試みてみることもできます。都市部であれば、知的財産権センター、事故調査センター、法務会計センター、または地域事情に応じて、砂利採取許可センター、農地転用センターなどの「マニアックな」センターを開設するのもひとつの手です。
いずれの場合も、それらのセンター開設前と後に、すでに行政書士事務所を開設している先輩方と良いコミュニケーションを取っておくこと、また該当官公庁の担当者に相談しておくのは大切です。意外とそのような話に賛成して協力してくれる官公庁の担当者もいます。積極的にかつ謙虚な姿勢でいけば、賛同してくれる人も多いはずです。
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