ここから行政書士について誤解されている点をいくつか考えてみましょう。一つ目は、行政書士試験についてです。行政書士の国家試験は士業試験の「登竜門」と呼ばれているぐらいですから、「試験は簡単なのでしょう?」と考える人もいれば、3-4%という合格率を見ただけであきらめてしまう人もいます。このどちらも行政書士国家試験について誤解をした見方であると言えます。
結論から言うならば、行政書士国家試験は、安易に考えて受かるようなものではありません。必ず体系的な勉強が必要です。同時に、合格率からすれば難しく思えますが、試験のクリアの仕方さえマスターすれば、それほどの難関でもありません。どこに力をいれて勉強するかを見極める必要があります。
まず、行政書士国家試験は、次の2つに分けて考えることができます。①一般教養と②法令知識です。ここ数年はずっと合格率が3-4%でしたが、平成19年は8.64%の合格率と類例なく多くの人が合格しました。
ここで、仮に合格率が5%であるとしましょう。それはつまり、100人の人が受験しても5人しか合格していないということです。試験を受ける人の中には、現役の法学部の大学生などもいますので、現役でつまり専業で勉強をしている大学生の中にも合格する人は一握りであるのが事実なのです。
しかし、しっかり勉強すれば、法令問題はクリアすることができます。過去の問題の傾向をつかみ、いくつもの例題をこなせば、そこまで予想外の問題は出されません。法令知識の対策は過去問の徹底的な勉強をベースにしましょう。
現役学生ではない人にとって、最も困難なのは一般教養かもしれません。試験内容はそれほど難しくはありませんが、中高生のときなら覚えていたようなことでも、20代、30代となってくると忘れてしまっているのが現実です。もう一度、学生時代の試験勉強のような内容を行わなければいけないのです。
わたし自身もこの一般教養の勉強が一番大変でした。とはいえ、求められるものは中学生の受験程度と考えていただいて問題ありません。ですから一般教養の対策は高校受験レベルの問題の徹底的な復習です。
上記の対策で合格レベルに達する点数を取ることは十分可能となってくるでしょう。勉強なくして合格はあり得ませんが、勉強すれば十分に合格は狙える範囲内であるということです。
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