この非常に早いペースで進化し変化し続ける社会において、行政書士も例にもれずスキルアップが必要です。
法改定などの情報は常に行政書士会から送られてくる「月刊行政」という会誌に載せられています。どうやら行政書士の先生たちのなかにも、これらを封も開けずに放っておいておく方が少なからずおられるようです。確かに、正直なところあまり関心のない話題が多いのも事実ですが、何かと役立つ情報もありますので、目は必ず通しましょう。
各業務の提出する書式の変更などもその都度行政書士会から知らされます。また、主な業務の手引書なども時折行政書士会や支部から送付されてくるものです。それらをきちんと保管していれば、結構有効なライブラリーができることでしょう。
正直なところ、わたしはそれらの書類の管理をそれほどきちんとしてはいませんでした。あまり通じていない案件の場合は、インターネットで調べたり、役所に相談に行ったりでしのいでいた状況でした。とはいえ、せっかく会費を払っているのですから、スキルアップのための備えはぜひ活用にするようにしましょう。
また、その都度会費を払う必要があるものもありますが、特定の業務に関する講習会なども頻繁に開かれます。その都度、行政書士各支部からはがきで通知が来ます。
講習会のあとは懇親会も続いて開かれますので、なにかと諸先輩方との意見交換ができるよい機会となるでしょう。先輩方が真剣に業務に取り組んでおられる様子を見て、身の引き締まるよい機会となります。開業当初はそれらに業種を問わず積極的に参加すれば、何かとよい指針を得る機会となるはずです。
加えて、最近は行政書士間でのメーリングリストも幾つかの業種に特定して開設されています。時には先輩方に抱えている案件の相談もできますので、ぜひ積極的に登録しましょう。かなりの情報量がありますが、スキルアップには欠かせません。個人的には支部内での懇親会よりもより業務内容に精通する有意義な意見交換ができると感じています。
さて、この「開業してから」のチャプターでは、簡潔ではありますが、開業してから着実に力をつけていくため、基盤を固めていくための実際的な方法について触れました。さらに事務所の大きな拡大を目指していくには、次の情報が役立つことでしょう。チャプター7の「行政書士の現実―業務を拡大していく」をご覧ください。
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