行政書士

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士業に格差はない(1)

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やりがいと仕事

仕事には目的があります。確かに、生活のために働くということは目的の一つに入っているはずです。実際、仕事が生活のためでなければ、それはもはや「趣味」です。しかし、単に収入額を超えたなにかに、あえてその仕事を行う理由があって然るべきでしょう。それが「やりがい」というものです

では、行政書士であることには、どのような「やりがい」があるのでしょうか?

行政書士としての自覚と品位

その一つは、「士業には格差がない」という意識から来る行政書士としての自覚と品位です。行政書士は「先生」と呼ばれる仕事です。士業に格差はありません。弁護士や公認会計士と同様です。

もちろん、顧客にあえて自分のことを「先生」と呼ばせる人はいないと思いますが、ここで述べたいのは、「先生」と呼ばれる品格と自尊心が必要であるということです。「先生」と呼ばれる仕事は、つまり人の役に立つ仕事、敬意をうけるような仕事のことです。行政書士の業務には、まさにそのような仕事が数多く含まれています。例をあげましょう。

とある田舎町の事例

わたしが以前に受託した案件ですが、それは、比較的田舎の古い町並みに住んでいる方(Aさん)からの依頼でした。依頼内容は「最近、突然自宅前の道路を通行するのにお金を払えて言われたのだがどうすればよいのだろう」というものでした。

その(A)さんの家は、細い袋小路になっている道路に面しており、そこには(A)さん宅の他さらに2軒の家(B)宅,(C)宅が面していました。その3軒は先祖代々何十年以上ものあいだ近所仲良く暮らしてきたのでした。しかし、一軒の家の方(C)さんが亡くなり、その家が見知らぬ人の手(D)に渡ってしまったのです。

すると、その新しい家の持ち主(D)が調べたところによると、そのずっと共有してきた道路は本来は(C)さんの所有していた土地で、どうやら代々(C)さんの好意で近所の共有道路として用いてきたのだということが判明したわけです。

そのような近所関係とは無縁の(D)にとっては、自分が新たに取得した土地のかなり広い部分が近所の道路として使われていることに納得がいかなかったのでしょう。(A)さんや(B)さんに道路使用料を請求してきたわけです。(A)さんも(B)さんもすでに年金暮らしであり、かつ車がないと生活の不便な場所でしたので、ほとほと困り果ててしまい、わたしのところに相談に来られたのでした。

実際、(D)はついにその道路部分をチェーンで閉鎖し始めることまでしたものですから、事態は深刻であったわけです。さて、これは実に同情をうけるべき案件だと思われないでしょうか。とはいえ、法律的には(D)が断然有利であるわけです。しかし、ここが「街の法律家」と呼ばれる行政書士の腕の見せ所です。 (次のページへ)

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