そのように幾つかの会社と提携できたことが事務所の基盤となったわけですが、業務を拡大するにはさらなる努力が必要でした。さきでも触れましたが、わたしは当初は右も左も分からず、行政書士事務所として自分の業務の展望もないまま始めてしまったわけです。
ですから、いま振り返ってみて、「こうしておけばよかった」という反省点もいくつか挙げることができます。結局、わたしの事務所は苦労の多い日々を経て、やがて「国際行政書士・法務会計・相続業務」の3つを主要な業務として事業を展開していきました。
幾つかのステップがそこまでの事務所展開に役立ったと思われますが、その一つが申請取次行政書士となったことでしょう。行政書士の申請取次者制度が整ってしばらくしてから、研修に出席し申請取次行政書士となり、業務ではいままでそれほど用いていなかった英語を用いるようになりました。それまでは、ボランティアで英語を用いていましたので、それを機に自分の業務と得意分野を結びつけることができたのがその後に大きく役立ったものと思います。幾つか海外展開を含む業務を行ったのを機に「国際行政書士」と名乗るようにしましたので、より専門性を強く打ち出すことができるようになりました。
また、すでに会計記帳を元にいくつかの企業とのあいだで顧問関係が結ばれていましたので、法務会計も主要な業務としていくことにしたわけです。このように業務を行っていくごとに、自分の経験度が増し、また専門分野もおのずと開けてきたように思います。この国際行政書士業務と法務会計業務が新たな道を開く結果となりました。これは次のページでお話します。
インターネットが普及し始めてきた頃には、ホームページを開設しましたが、時代の経過と共にそれも2回ほど大幅に変更する必要が生じました。
今となってはホームページをつくるのは簡単ですが、当時はHTMLを勉強するところから始めて大変時間がかかったものです。また、当時はホームページを作っても見てくれる人がそれほどおらず、直接報酬につながるものではありませんでした。とはいえ、努力のすべてが報われればだれも苦労はしないわけですから、なにごともまずはやってみることでしょう。
ちなみに、当時HTMLを勉強するついでに副業になればと思い、求人情報を無料掲載する「WEB-R」というホームページも作りました。いくらかの反応はありましたが、その後更新する時間がなくなり、結局消滅してしまいました。いまも続けていれば、おもしろいことになったのではないかと思いますが、教訓はなにごともあきらめずに続けていくことが大事だということです。努力は必ず実を結びます。
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