半年というのは、あくまで行政書士試験の出題範囲を学習する期間だと考えた方がよいでしょう。建物に例えれば、基礎が出来上がった状態です。その上にどのような構造物を立てて、合格という高みに到達するかということになります。

通信教育で、半年学習したら合格する人も沢山いるでしょう。そういった人は生活のかなりの部分を学習のために確保しているはずです。そしてかなり効率のいい学習を自らの工夫で進めているはずです。出題者が求めている答えにたどりつくために、過去問の研究にも余念がないでしょう。

半年間通信教育を受けたから、合格できる、合格できなかったのは教材のせいだ、ということにはなりません。学習する主体は自分です。独学で合格している人もいる、という事実がそれを物語っています。「じゃあきっとその人たちは、法科系の大学行ってたんだろ」「きっと何か基礎になる知識を持っていたに違いないよ」と思われるかもしれません。中にはそういう合格者もいるでしょう。反対に法律とは無縁で、一から始めた人も必ずいます。

要は、合格するぞという強い気持ちを試験まで継続出来るか否かです、特に通信教育の場合は、自分のペースで学習できるという反面、学習を怠っても「今週はちょっと忙しかったからな・・」「疲れてるのに・・」と自分をごまかせば済んでしまいます。自分に目標を課して、着実にこなしていく忍耐と、楽をしたいという誘惑を断ち切る勇気を持つことが出来れば、通信教育半年間の学習で合格する事も、夢ではありません。