資格は取得しただけでは何の役にも立ちません、資格を使って業務をして初めて役立つものになるのです。開業する予定がなく資格を生かした仕事がしたいという意欲もないのなら、行政書士に限らずどのような資格も取得する必要はないでしょう。

何かあった時のためにという保険のつもりなら別ですが、日常生活において行政手続はそれほど頻繁に出現することはありません。せっかく学習し身につけた知識でも活用しなければ錆びついてしまいます。｢習うより慣れろ」と言われるように数をこなした結果としてついてきた力は大きいと思います。いざとなった場合に必要な知識を機能させる事が出来るのかという点にも疑問が残ります。

また、行政書士としての登録をしない限り報酬を得ての業務は出来ません。身内や自身に関係する行政手続きを専門家に任せなくても完璧に出来ることで、行政担当者の手を煩わさずに大いに喜んでもらえるというメリットがある位でしょう。資格が役に立つかどうかではなく、資格をどう役に立てていくかを考える事が何よりも大切なことだと思います。