行政書士の資格は、元来就職の際の有利さを目的とした資格ではないということを理解するべきでしょう。
士業事務所への就職や転職に関しては確かに役立つかも知れません。ただ一般の事業所に就職・転職する場合、行政書士の資格を持っていることで有利な点は見当たりません。行政書士の資格がないと不可能な申請や手続きを日常的に行っている事業所は、よほどの大手でない限りありません。
また大手にはすでに行政書士より高位の資格である弁護士がいるはずですから就職の可能性さえ薄いといえるでしょう。
ここで簿記の資格について考えましょう、事業にはお金がついて回ります、小切手や手形を発行する時、また資金繰りを考える時にも行政書士の資格は要りませんが健全な経営を支えるために財務の知識は必要です。経理や税務の知識はどのような事業所においても必要不可欠であり、税理士事務所への就職も可能です。開業を全く考えておらず、就職のためだけに資格取得を目指すなら行政書士より需要の裾野がはるかに広い簿記の方が役に立つでしょう。
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