海事代理士（かいじだいりし）はいわば船舶に関する法律業務のスペシャリストであるといってよいでしょう。

時折、海の行政書士とも呼ばれることがありますが、実際は船舶業に関わる労務に関する業務などの手続き代理なども行うため、海事に関する行政書士と社会保険労務士と司法書士の業務を併せ持つようなイメージでとらえていただくとよいのかもしれません。

海事代理士になるためには国家試験である海事代理士試験に合格する必要があります。

しかし、行政官庁で海事に関する業務に10年以上勤めた経歴などでその資格を取得することができる場合もあります。

基本的には独立開業ができる職種ではありますが、人脈がなければまず独立開業では成功できないとも言われています。

また、本来は行政書士の独占業であった部分が海事代理士の独占業務として変更されたものもあります。

行政書士の資格を有する人であれば、港町で実際の需要が生じてからその詳しい業務の境目について考慮しても遅くはないでしょう。