公証人（こうしょうにん）とは、当事者やその他の関係人の嘱託により、契約等の法律行為その他私権に関する事実につき公正証書を作成し、私署証書に認証を与える等の権限をもつ国家公務員です。

公証人は全国の法務局・地方法務局に所属し、所属する法務局・地方法務局の管轄区域内の公証役場で執務します。

公証人になるには、一定の試験に合格した後、６ヶ月以上公証人見習いとして実地修習を行うか、30年以上裁判官、検察官として勤務し退官した者、又は弁護士の資格を持つ者は、法務大臣によって任命されます。

公証人は、土地・建物の賃貸借契約、売買契約、金銭消費貸借契約等の契約、遺言、離婚時の財産分与や慰謝料の支払、子供の養育費や教育費の支払などの離婚に伴う給付金の支払契約、任意後見契約の公正証書作成、株式会社を新しく作るとき定款をチェックして認証する等の仕事があります。

公正証書は、裁判になった時も強力な証拠資料となり、金銭関係の公正証書の中に強制執行認諾文言を入れることによって強制執行ができます。

裁判のように多額の費用と時間を費やす心配もありません。